非線型のmatryosika

理数系。勉強したこととか、アイデアとか。

天文現象二連発(部分月食・金星日面通過)

ここんところ体調が悪くて現象からかなり時間がたってからの更新となりました。

今週は本当に忙しく、月曜日は月食、水曜日は金星日面通過、木曜日からは学校祭です。

まず月食から。
今回は授業と重なる心配がない時間帯の現象です。
サークル会館屋上から例の望遠鏡でもって昇ってくる月を狙います。
JRタワーと重なったらいいななんて思ってるとどんぴしゃりです。


ただ、月が下方向にかけているのがちょっと残念です。
ちなみに、この二枚の画像は望遠鏡での画像ですが、倒立像から反転させて正立像にさせています。

カメラのズーム機能だけでもかけている様子がわかります。

雲がかからなかったので、最初から最後まで観測できましたが、今回は最大食分とか気にせずにゆったりと観測しました。

次は金星日面通過
金星の日面通過は太陽・金星・地球が一直上に並んで、地球からは太陽面に金星のシルエットが見えるという現象です。部分日食なんかよりもずっと珍しい現象で、今回見逃すと、2117年12月11日まで地球上で見ることができません。

この日は前日から曇り&雨の予報でしたが、6時間もある現象なら一瞬でも見えるのではないかという淡い期待を抱いて家を出ました。
しかし、家を出ると、太陽の光が照り付けていて、これはいけそうだと確信を持ちました。
そして、サークル会館に到着後、すぐに太陽を導入。そして、金星が太陽面に食い込んでいるのを確認しました!



ただ、金星大気で屈折した光が金星のシルエットを浮き上がらせるという“オレオール現象”は観測できませんでした。
第二接触を観た後は一限目を休んで観測を続けていたのですが、雲が出てきて、ポツリポツリと雨が降り出してきました。
望遠鏡を下に運んで、部室で太陽が出るまで待機。二時限目と三時限目を生贄にしても晴れることなく、最後まで見ることはできませんでした。

でも、非常に珍しい現象を少しでも見ることができたのでとてもうれしいです!!

日食in札幌

待ちに待った部分日食の観測です!

望遠鏡かついで、朝5時55分の“急行はまなす”にのって札幌駅近くの大学へ。
早急に望遠鏡の準備を始めて部分日食の欠けはじめから狙います。





※画像を軽くするためにトリミングしてあります。

真ん中の画像が最大食分の時の画像です。
撮影はガイドスコープとカメラ三脚で行いました。

“長持ち蛍光管”は宣伝ではなく、日よけです(笑)。

ほかにも、テレフォンカードの穴でピンホールカメラのようにしてみたり、

木漏れ日を観察したりもしました。

いままでは数パーセントが欠けるような部分日食しか観測したことがなかったので、今回の日食は鳥肌が立ちました。8割も太陽が欠けると空も暗くなり、雰囲気が全く違って見えます。

2030年6月1日もこんな風に晴れてくれることを期待してます。
↑幼稚園のころからの夢

Spring ephemeral:Trillium kamtschaticum

今日は一時間目以外は空きコマだったので、教養棟の近くにある原生林にオオバナノエンレイソウ(Trillium kamtschaticum)を見に行きました。
オオバナノエンレイソウユリ科多年草で、大学の校章にもなっているんです。


まだ咲きはじめなのか、数は思ったより少なかったです。

そのあと、博物館の「地質の日」記念展示も見てきました。

恵庭市・光竜鉱山の金銀鉱石

豊羽鉱山へ

日曜日に博物館の企画で、豊羽鉱山の抗内の見学をしました。
豊羽鉱山といえば、日本でも有数の鉛亜鉛の鉱山で、インジウム産出量が世界一のすごい鉱山です。
しかし、地熱が高いせいで(定山渓温泉の生成とも関わりがあるそうです)実質的な可採資源がなくなり、2006年に休山してしまいました。

今回見に行くのは“薩摩ヒ”という鉱床です。
↓明新抗入口

↓薩摩ヒへ

↓薩摩ヒ:画質はよくありませんが、拡大すると方鉛鉱の脈が見えると思います。

初めて坑道内で鉱脈を見たので感動しました!
貴重な機会をいただいた鉱山の方々や博物館の方々に感謝したいです。

採集した鉱物については後日upしたいと思います。

↓オマケ

行く途中の休憩場所でカタクリが咲いていました

後輩が大学に遊びに来ました。

忙しかったので久しぶり(というか2回目)の更新です。

今日ではないのですが、金曜日に後輩が宿泊研修でうちの大学の見学をするという話を聞きつけました。
金曜日はたくさん空きコマがある(というかほとんど全部空いてる)ので、見学場所の一つの博物館へ。

博物館は小学生のころから通っていたので、馴染み深い場所です。
後輩がそこへ見学しに来るというのはとてもうれしいです。

友達を連れて博物館の展示を観ていると、いきなり英語の先生に会っちゃいました!
その先生は「感動した!」と言って、自分のクラスの生徒を連れてきて一緒に記念撮影となりました。
よくわからない先輩と一緒に写真撮影ということで後輩たちはハテナだったと思うナ…
一応どんな先輩かは説明してたけどね。

そのあと、いろいろな先生に会った後、地質学関係の展示室で友達に解説してたところ、近くで見学してた後輩(さっきとは違うヒト)が「熱分解性メタン(展示)ってなんですか?」と質問してきてちょっと焦った。
説明するのは問題ないが、自分の素性がばれてないかと心配になってしまった。(笑)
一応、メタンを作るバクテリアの話をして、腸内細菌の話もして、かなり興味深げに聞いてくれました。

博物館の展示をみて、みんなかなりリアクションがよかったので、そっちの方面(自然科学系)の人が増えてくれるんじゃないかと密かに期待してます。